借金返済の為、期間工に行く01話【猫ミーム】

借金の返済を背負い、主人公は新たな道を選ぶ。期間工としての生活が、彼にとっての救いとなるのか。彼の前に立ちはだかるのは、厳しい現実と未知の挑戦。『借金返済の為、期間工に行く』第1話。新たな一歩が始まる物語、お見逃しなく。

札幌のブラック企業での事務職と、夜のスーパーでのレジアルバイトという生活。パチスロで積み上げた借金を返すために本業が終わってから0時までぶっ続けでレジ打ちをする毎日でした。

楽天カードをはじめ、複数のクレジットカードを使いこなし、知らぬ間に借金は約200万円に…。

パチスロ通いは辞められず、返済してもまた借りたりして借金の総額はほとんど減少することなく自転車操業の日々を繰り返していました。

期間工ブログとの出会い

そんなとある日、疲れ果てて1時に帰宅した私は、なんとかしてこの苦境を脱出する方法はないかとネットサーフィンをしていました。すると、期間工について書かれたブログに偶然出会ったんです。

「18歳以上なら未経験、無資格でも働ける。寮費無料、水道光熱費無料だから生活費は激安の食堂のみ。入社祝い金や月給35万円、300万円の満了金が支払われる」

今の私は、給料から家賃6万円、水道光熱費2万円、その他生活費で10万円近くが軽く消えていきます。借金返済すれば手元にはほとんどお金が残りません。しかし、期間工の仕事なら、無駄な生活費が浮くどころか、年収200万くらいアップする計算に。

まさに私が今求めていた最強の解決策のように感じました。

デメリットは2年11か月の契約社員だけど、期間工を募集している自動車メーカーはたくさんあるし、例えきつい仕事でも入退社を繰り返せば入社特典分お得な気もする。いつか楽な仕事や上場企業の正社員になれるかも..。

何より期間工として働くことで、借金は半年もあれば余裕で返済できる。

この期間工ブログを読んだ瞬間、私の中で何かが変わりました。諦めかけていた夢や目標が再び心に灯り、期間工への一歩を踏み出そうと決めたのです。

期間工の面接に行ってきた

入社祝い金もいつ終わるかわからないからとりあえず期間工の面接に行ってきました。

期間工を募集している紹介会社経由で応募すると、ちょうど駅近くのホテルで面接をしているらしくスーツを着て挑みました。合格を意識するならスーツの方が無難だと思いますが、私服を着ている人もいましたね。

私は落ちたらまた同じ生活の繰り返しだと思っていたので、履歴書もそこそこ力を入れました。手書きではなくPC印刷でしたが問題ないです。むしろ汚い字よりは読みやすい印刷の方が好印象かと。

面接時間は10分くらいで終わって、どうして期間工になりたいのか聞かれました。相手の口ぶりを見るとすぐに辞められると困るような雰囲気でしたので、自動車が好きなことと「一生懸命頑張ります！長く働きたい！」と嘘ですが答えました。かなりの手ごたえで、すでに合格っぽい雰囲気でしたよ。あとは期間工とは関係ない世間話で盛り上がりました。

実際に働いてみないとわからないし、正直に答えても落とされたら嫌なので無難に答えるのが正解でしょう。

その後は、実際に仕事をしているビデオを数分見て「大丈夫？」「頑張れそう？」と質問されましたが、問題なしと答えました。

期間工にあっさり合格

実際に合否の連絡が来たのはそれから1週間後であっさり合格！未経験、無資格でも簡単に採用されるのは大きなメリットですよね。辞めてもまた働けるから下手に地元で変な仕事しないで済みます。

赴任日まで1か月以上余裕があるので悔いが無いように、地元で美味しい物食べて引っ越しの準備に移りました。